1978年8月31日生★大塚謙一郎(曽我部恵一BAND)★大塚犬一郎(遠藤賢司&アイラブユー)★DJ BIG KENNY


by upopokun
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ハートに火をつけて

久留米という町に行った。
ムーさんが10年前にやっていたバンドのボーカルの方に会いに。
彼は24歳の時にバンドを辞め、頭を丸め四国遍路を廻る。
友達とIT企業を立ち上げ一部上場までいく。
その後、医師免許を取得し整体病院を開業する。
絵に描いたようなサクセスストーリー。
この町で彼は五本指にはいるらしい。
迷惑をおかけすると悪いので、彼の名前は伏せておきます。
バンド名も覚えやすくって困っちゃうので伏せておきます。

まずは彼の病院で待ち合わせ。
優しく僕らを迎えてくれ、10年ぶりに再会する二人。
想像をはるかに超える3階建ての病院。
「うまくいってんじゃん。」
というムーさんに
「そんなことないよ。俺はお前がうらやましいんだよ!」
と答える彼。

病院にて、彼にプレゼントしたダブルオーのCDを聴きながら、マッサージをうける。
至福のひととき。
佐賀のライブで痛めた左足がうそのように軽くなる。
ありがたい。

そしてご飯をご馳走になりながら、いろんな話をした。
中心はやはりはムーさんの話。
彼とバンドを組んでいた頃のムーさんの話をたくさんしてくれた。
新宿ピットインでアルバイトをしていた若かりし村田は毎晩毎晩巨人達の演奏に触れた。
人のいなくなったピットインで始発までドラムを叩く生活。
ついさっきまで本物が演奏していた場所での練習。
まだ残るエネルギーをぐんぐん体に吸収しただろう。
一日必ず6時間は叩くが「まだ足りない」と村田は言っていた。
いつでもメトロノームを持ち歩き、リズムは誰よりうるさい。
中途半端な気持ちで演奏するメンバーにはスティックを投げつけ、
気に食わなければ誰にでも噛み付く。
村田の叩きだす音は空気を一瞬で変え、きく人の心を貫いた。
僕らの知らないムーさん話、本当に興味深かった。

バンドを辞めて別のことをしていても音楽が止まらない彼も印象的だった。
ほかにも夢について・スピリチュアルな話・明日のこと、エネルギーとか波動の話とかいろいろした。
食べたことのない美味しいものをたくさんご馳走になった。
ここで頂いたものは時間をかけて少しずつ音楽で返すしかなさそうだ。

久留米はすごいなつかしい感じのする町だった。
昔からよく知っているような優しい町。
お母さんと子供のような、切っても切れない関係。
九州の「おへそ」の町。


久留米の帰り、福岡に車を走らせる僕らは不思議な体験をした。

産道をねけていくような風景
悲しいけど止めることのできない時の流れ
町から人が誰もいなくなり
ラジオから突然不思議な音が流れてくる
いままできいたことのない音楽
なにもかもが汚されていないころの音楽
これらか起こることがすべてわかっているかのような音楽
すべてを優しく包み込むが決して守ってはくれない音楽
心の奥を洗ってくれる音楽
悲しみの底からはい上がる力を与えてくれる音楽

これから僕らはそんな音楽を探しにいくんだ。

部屋に帰って涙がでた。
何故だか止まらなくなった。
朝のニュースを音を消してながめた。
Gavin Bryarsの「Jesus' Blood Never Failed Me Yet(Tramp and Tom Waits with Full Orchestra)」を聴きながらこの日記を書いた。

今日の日記を輝きを失いかけた人に向けて。
[PR]
by upopokun | 2006-02-10 13:40 | 日記